私はDVシェルターに入る前、とても心配していたことがありました。それは、DVシェルターに入ると子供と離れ離れになってしまうんじゃないか・・・、ということでした。
子供は当時まだ1歳。子供は施設に預けられてしまうというウワサをネット上で見つけてしまい、非常に恐怖を感じました。それが現実だったら、そう考えただけでも涙が止まりませんでした。でも、実際のところどうなのか、体験談をもとにお話ししたいと思います。
DVシェルターは母子で生活できます
子供と離れ離れになるなんて心配は、まったく必要ありませんでした。むしろ、DVシェルター内では、子供から目を離さないで!というくらい、べったり一緒。私が施設に入所したとき、子供さんがいらっしゃるお母さんは、私を含めて3人いました。子供さんが2人のお母さん、3人のお子さんのお母さん、そして子供1人の私。子供の人数に関係なく、6畳1間の部屋でした。
子供と離れ離れに・・・というのは、調べてみると、どうやら昔は子供と別々の施設に入ったそうです。現在では、母と子供が一緒に避難するのが一般的なようです。
DVシェルターに入ると学校はどうなる?
シェルターでお世話になったとき、うちの子供はまだ1歳だったので、「学校はどうするのか?」という問題にはまったく気が付いていませんでした。でも、入所したときにその問題に触れ、ツライなぁと感じました。
シェルター内にいた家族で、小学生のお子さんが何人かいました。もちろん、学校には行けません。「勉強が遅れてしまう」と心配そうに話してくださったお母さんもいました。
DVシェルターを出た後は、結婚生活を送っていた場所とは離れたところに住まなければなりません。つまり、夫の目が届かないところへ雲隠れするということ。そうなると、子供は学校を転校しなければならなくなり、お友達とお別れになってしまいます。それがツライと話しておられました。
シェルター内では勉強会がありました
シェルター内では毎日、1時間ほどだったと思いますが、小学生にはお勉強の時間がありました。施設の方が先生となって、勉強を教えておられるようでした。私が入所していたときの小学生たちは、学年もバラバラでしたが、1つの部屋に小学生みんなが集まって勉強していましたよ。
勉強がイヤで、自分たち家族の部屋にこもっている子もいました。子供どうしでケンカになっちゃう子もいましたが。
母子で過ごしやすかったです
私は1歳の子供とシェルターに入所しましたが、遊ぶスペースやオモチャも充実しており、本当に助かりました。最初は6畳一間に子供と箱詰め状態だったらどうしよう・・・ととても不安でしたが、ほとんどをプレイルームで過ごしました。
シェルターに入所する直前は、警察からの連絡など実家の家族みんなで本当にどうなることかと大変な思いをしましたが、DVシェルターへの非難があったからこそ、今の自由があります。DVシェルターに対していろんなウワサがあったり、自治体によって施設の状況は違うようですが、私は心から施設の方々に感謝しています。